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2007年 02月 09日
朝 8時半 レーズンパン みそ汁 目玉焼き キャベツ りんごジュース
昼 12時半 ぶっかけそば 夜 5時 H老人と会食 生ビール2杯 お酒3合 生タコポン酢 刺身盛り合わせ 季節の天ぷら きのう、瀬戸内海に浮かぶ倉橋島に行って来た。 ひさしぶりの取材だ。 珍しいダイコンを島で作っている人物に会いに、というかそのダイコンを実見しに出かけたのだが、取材というより試食会となってしまった。 その人物は長く農業の指導員のようなことをしていて、いま新規の作物を作ったり品種の改良に取り組んでいる。 その数年の成果のほどを、お見せいただいたというか、口にさせていただいたわけだが、正直いって驚いた。 ものは野菜とはいえ、世の中にはまだまだ未開発の分野、手つかずのものがあることをつくづく思い知らされた。 珍しいダイコンというのは、「紫大根」といって、文字通り紫色をした大根。これはいわゆる亜種というのか、突然変異というのか、どっちにしても珍しいもので、市場には出回っていなかったものだ。 それをあえて改良して商品にしたというもの。 市場には出ないから、お百姓さんは、これを作ることはない。いや、作ることはできない。なんといっても突然変異なのだから、作ろうにも作れないのだ。 それをこの人物は、何代にもわたって掛け合わせ、品種改良して安定して作り出すことに成功したのだ。 畑から抜いてもらったものを、その場で刻んだのをふるまわれた。 しゃきしゃきとした歯ごたえ、そしてなんともいえない甘みがあった。 それからは、ルッコラとかトマトとか、黄色いカブとか、つぎからつぎへと試食させてもらった。そしてそのつど、目からウロコがおちていった。 野菜は完熟したものをその場で獲って食べれば、まちがいなくうまい。うまいが、それは、その野菜らしくてうまいという範疇を出ない。 しかし、きのうその場で味わった野菜どもは、そんな領域を超えてしまっていた。 「ものがちがう」のだ。 ダイコンもトマトも菜っぱも、手づかみで食べた。その残り香、そしてうまみの記憶が、いつまでも指先に残って消えなかった。 みやげにもらって帰ったダイコンをおろして、昼にぶっかけそばにして食べた。おろすときの感触がすでにちがった。きめこまかく、やわらかで、なんの抵抗もなくすれてしまった。 食してみれば、まろやかなダイコンの味ばかりが鮮明で、雑味というものがほとんどなかった。 食後に腹中からゲップのように出てくるその嫌味がまったくないのだ。 ひさしぶりに「食材の奇跡」というようなものを愉しむことができた。
by suitonrou
| 2007-02-09 14:23
| 不食へのへろへろ道
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